ワッペンの付け方としてアイロン以外で取り付ける方法と、アイロンが適さない生地について解説します。
まず最初に結論から!
・取り付けやすい生地は綿や麻で、特にデニムは非常に適しています。
・アイロンを使わない方法としては、鍋やヤカンを使う方法や、縫い付けや、裁縫用接着剤やテープを使用する方法があります。
これらの情報がお役に立てば幸いです。
アイロンでワッペンをつけられない生地は存在するのか?
ワッペンを取り付ける際に一般的に考えられる方法はアイロンか縫い付けですが、素材によってはアイロンでの固定が困難な場合があります。
ナイロン・アクリル
これは、ナイロンとアクリルが熱に敏感で水を弾きやすい性質を持つため、アイロンの熱でうまく接着できず、不向きであるということに由来します。
厚手・伸縮性のある生地
さらに、厚みがあるか伸縮性のある生地もアイロンでのワッペン固定には向いていません。
これらの素材はワッペンの接着面が適切に固定されにくいため、注意が必要です。
アイロンで固定しやすい生地は?
特にデニムはアイロンを使ったワッペン取り付けに最適で、接着面がしっかりと馴染みやすく、作業ミスが少ないです。
ワッペンの付け方:アイロン以外で取り付ける便利な代替方法
もしアイロンが手元になくても、いくつかの家庭用品を使って好きなアイテムにワッペンを取り付けることが可能です。
ヘアアイロンを使う方法
ヘアアイロンは、その手軽さからアイロンの代替品として最適です。
特にストレートタイプのものは、その平面が広く、ワッペンを均等に圧着するのに役立ちます。
ワッペンの材質に合わせて、温度設定ができるモデルを選ぶことが重要です。
フライパンを活用する方法
フライパンを中火で加熱し、適切な温度になったら火から下ろします。
その後、ワッペンと生地の間に当て布を挟み、フライパンの底でゆっくりと圧をかけます。この際、フライパンが過熱しないよう注意しながら、圧力を均一にすることが大切です。
鍋ややかんを用いる方法
まず、鍋ややかんに水を入れて沸騰させます。沸騰後、火を止め、ワッペンが置かれた生地の上に当て布をして、鍋ややかんの底を押し当てます。
この手法でも、フライパンと同様に、均等な圧力をかけることが必要です。
以下に、「鍋ややかんを使ったワッペンの取り付け方」を詳しく説明します。
●必要なアイテム
鍋ややかん
水
当て布
ワッペン
取り付けたい生地
●手順と注意点
・沸騰させる:鍋ややかんに水を入れ、沸騰させます。
・生地とワッペンの準備:取り付けたい生地を平らな面に置き、ワッペンを配置します。
・当て布をかぶせる:熱湯を使う際、当て布を必ず使用します。
・圧力をかける:沸騰した鍋ややかんの火を止めた後、すぐに当て布の上に置き、約15~30秒間圧力をかけ続けます。
・冷却:圧力をかけた後、ワッペンが冷えるまで待ち、しっかりと接着されているか確認します。
【注意点】
・やけどには十分注意し、特に小さなお子様が近くにいる場合は使用を控えてください。
・当て布をしっかりと使い、鍋やフライパンが直接生地に触れないようにしてください。
・温度が高すぎるとワッペンや生地を傷めることがあるので注意が必要です。
・使用する鍋やフライパンの底が汚れていると、その汚れが生地に移ることがあるため、使用前にはきれいにすることが重要です。
これらの方法を活用すれば、アイロンがなくても簡単にワッペンを取り付けることができます。
アイロン不要でワッペンを固定する方法
アイロンでワッペンを取り付けることができない時、どう対処すれば良いのでしょうか?以下の方法が役立ちます。
・手縫いで固定する
・専用の接着剤を使用する
・洗濯可能な接着テープを利用する
以下で詳しく解説していきます。
手縫いで固定
手間はかかりますが、ワッペンを直接縫い付けることで、取れる心配がなくなります。
縫い付ける方法は最も確実で、洗濯しても問題ない強固な固定が可能です。
専用の接着剤を使う
手軽に固定できる裁縫専用の接着剤を使用する方法もあります。
水洗いしても大丈夫なタイプのものを選ぶと、針や糸を使わずに済むので手軽です。
「裁縫上手」という製品が特に人気です。
手芸店で約600円で販売されているほか、一部のオンラインショップでは送料込みでさらに安く、ポイントも付いてくるのでお得です。
強力な手芸用両面テープ
このテープは水に強く、洗濯にも耐えることができます。接着剤を使う際のように、中身を出しすぎてしまう心配が少ないので、扱いやすく失敗しにくいです。
これらの方法を駆使すれば、アイロンで固定できない生地にもワッペンをしっかりと取り付けることができます。
接着剤と接着テープ、どちらを選ぶべき?
「接着剤と接着テープ、どちらが適切か?」とお考えの場合、それぞれの特性を比較して選んでみましょう。
【接着剤の特徴】
・厚みのある生地向け:薄い生地だと接着剤がにじむリスクがあります。
・乾燥時間が必要:接着後にしっかり乾かす時間を確保する必要があります。
【接着テープの特徴】
・薄い生地向け:薄い生地に最適で、接着剤のようににじむ心配が少ないです。
・即効性:貼るだけで速やかに接着しますが、接着剤に比べ耐久性は劣る場合があります。
どちらの選択肢も「洗濯可能」で水に強いタイプを選ぶことが推奨されます。
また、大切な衣類に使用する際は、目立たない部分で事前に試すことが大切です。
取り外し可能なピンタイプワッペンの利点
これにより、洗濯時に簡単に取り外せ、素材が剥がれたり、損傷する心配が少なくなります。
この方法なら、ワッペンを複数の衣類に移し変えることも容易で、より柔軟な使用が可能になります。
ワッペンの付け方:アイロン以外のまとめ
一般的にワッペンはアイロンで取り付けることが多いですが、アクリルやナイロンなど熱に弱い素材の場合、アイロンの熱で素材が損傷する恐れがあります。
このような素材では、ワッペンや接着面がうまく固定されず、トラブルの原因となることがあります。
一方で、綿や麻など熱に強い素材はアイロンを使ったワッペンの取り付けに適しており、非常に取り付けやすいです。
アイロンを使用できない場合には、以下の方法が考えられます。
・裁縫用の接着テープを活用する
・裁縫用の接着剤を利用する
いっぽう、ワッペンをとりつけたいけれどアイロン以外=アイロンがない場合は…
などを活用して取り付けることができます。
これらの方法は、特に手縫いやミシンが苦手な方にとって、簡単に取り付けることができる選択肢です。
それぞれの方法には独自の利点があり、ワッペンの種類や取り付けたい衣服の素材によって最適な方法を選ぶことが大切です。