皆さんはお米をどのように保管していますか?
温度が15℃以下の環境では虫が発生しにくいという理由で、多くの人が冷蔵庫を利用しているかもしれませんね。
しかし、冷蔵庫での保存はスペースを大きく取るため、他の食品の収納に影響が出てしまうことがあります。
私の家では、母の実家(農家)から送られてくる30キロの大袋のお米を冷蔵庫には収納できず、室温で保管しています。
以前は夏場に虫が発生することがありましたが、手作りの虫除けを使い始めてから、冷蔵庫を使わずともお米に虫が出ることはなくなりました。
市販の虫除けもありますが、家にある材料で作ることで環境に優しく、ごみの量も減らせます。
この記事では、お米の虫除けを家にあるもので対策する方法を紹介します。
お米を自然に保存しつつ、虫除け対策をしたい方は、ぜひこの方法をお試しください。
米の虫除けを家にあるもので
この章では、お米の虫除けを家にあるものを使ってする方法をお伝えします。
・新聞紙
・鷹の爪
・わさび
それぞれ詳しく書いていきますね。
●にんにく
にんにくに含まれるアリシンという成分は、その特有の香りで虫を寄せ付けません。にんにくを皮付きのまま数片お米に混ぜるだけで効果を発揮します。
ただし、その香りは人間にも強く感じられるため、お米ににんにくの香りが移ることがあります。ただ、炊いた際には気にならなくなるとされています。
●新聞紙
新聞紙は湿気を吸収する特性があり、虫が好む湿度を減らすのに役立ちます。また、新聞のインクの匂いが虫を遠ざけるとも言われています。
たとえば、5kgのお米に対して新聞紙5枚を加えると良いでしょう。家の30kgの米袋には30枚が必要になりますが、これは実際にはかなりの量になりますね。
新聞紙は小分けに買ったお米に適していますが、大量に使うのは現実的ではないかもしれません。
●鷹の爪
鷹の爪から抽出されるカプサイシンも虫を寄せ付けません。市販の虫除けにもよく使われる成分です。
例えば、10kgのお米には鷹の爪を5本程度使うのが適当です。
我が家では30kgのお米に10本程度を使用していますが、虫が発生したことは一度もありません。にんにくと異なり、香りが気になることもなく使い勝手が良いです。
●わさび
わさびに含まれるアリルイソチオシアネートという辛味成分も虫除けに有効です。
米びつに直接わさびを入れる方法や、すりおろしたわさびを米びつの蓋の裏に塗る方法があります。ただし、わさびの香りはお米に移りやすく、炊いても消えないことがあるので注意が必要です。
お米の虫除け、どうやって入れるか
虫除けとして新聞紙を使用する際は、ただお米の上に折りたたんだ新聞紙を置くだけですが、にんにくや鷹の爪のような小物はお米に直接混ぜると散らばってしまう可能性があります。
そこで、家庭にある簡単な道具を使って、これらをまとめてお米に入れる方法を紹介します。
特に多量のお米を保管している場合は、分けて入れるのが効果的です。
お茶用フィルター
お茶用フィルターは通気性が良く、中身が外に漏れ出ない構造です。
私も過去には余ったお茶フィルターを使っていました。お米の虫除けには、これが最もおすすめの方法です。
コーヒーフィルター
以前はお茶フィルターを使っていましたが、在庫がなくなった際にコーヒーフィルターに切り替えました。
コーヒーフィルターは、鷹の爪を入れ、両サイドを折り込むことで使用します。
にんにくは厚みがあるため少し取り扱いにくいですが、折り込み部分が開かないように注意が必要です。
新聞紙を使って包む方法
新聞紙も虫除け効果があるため、新聞紙で小物を包んでお米の中に入れる方法も良いでしょう。
新聞紙を正方形に切り、折り紙のように折りたたんで使用します。
また、キッチンペーパーを使用するのも一つのアイデアです。
排水溝用ネット
元の用途を考えると気になる部分ではありますが…
排水溝用のネットを使うのも一つの方法です。
ただ上記3アイテムに比べると目が荒いので、匂い・味移りは気になってしまうかもしれません。
虫除けに効果的なお米の保管方法
ここでは害虫を避けるためのお米の保管方法について紹介します。
もし家庭で「大量の米袋での保存」にこだわらないなら、お米の防虫対策の選択肢が広がります。
これまで米袋での保管を続けていた方は、以下の方法を試してみてください。
米びつでの虫除け対策
大量に保存しているお米を米袋のままにせず、米びつに移して保管することが基本です。
米びつ内に虫除けアイテムを置くことで、コクゾウムシなどの害虫を効果的に防ぐことができます。
市販の虫除けアイテムを米びつに入れるだけで、簡単に虫から守ることが可能です。
桐材の米びつを使用
米びつには様々な材質がありますが、虫を寄せ付けないためには桐材を使用した米びつが推奨されます。
桐に含まれるタンニン成分は虫を寄せ付けにくく、桐の米びつで保管することにより、防虫効果を高めることができます。
完全密閉型の容器で保存
米の保存では、虫が侵入できる小さな隙間も問題になることがあります。
そのため、米袋から取り出し、完全に密封できる容器に移すことが効果的な防虫対策となります。
この方法では、米が外気に触れることがなくなり、虫の侵入も防げます。密封容器の使用は、特に開封後の米の保管に推奨されます。
冷蔵保管で鮮度維持
冷蔵庫内での保存は、虫から守るだけでなく、米の鮮度も保つことができます。
低温環境では虫の活動が抑えられ、卵が孵化するのも防げます。
さらに、米の酸化を防ぎ、風味を長持ちさせる効果もあります。特に夏場など高温期には、冷蔵庫での保存が最適です。
ペットボトルを利用した保存方法
ペットボトルを使っての米の保存も、効果的な虫除け対策の一つです。
ペットボトルは完全に密閉できるため、虫の侵入を防ぎつつ、米の酸化も抑制します。
米をペットボトルに移す際には、じょうごを使うことで、こぼれずにスムーズに移し替えることができます。
省スペースで保管できるため、冷蔵庫内でも使いやすく、他の食材の匂いが移るのを防ぐ効果も期待できます。
実用的な虫除け対策のまとめ
【虫除け効果があるアイテム】
・新聞紙:大量の米を保存する場合は必要量が多くなり、実用的でない
・鷹の爪:使い勝手が良く、誰にでもおすすめ
・わさび:匂いが移る可能性があるが、効果は十分
【虫除けの配置方法】
・にんにくや鷹の爪はお茶パックでまとめて保存が理想
・コーヒーフィルターや新聞紙、キッチンペーパーで包む方法も有効
特に鷹の爪が総合的に考えると使いやすさも抜群です。ぜひこの簡単な方法で、お米の虫除けとして活用してください。