朝の忙しい時間、準備を少しでも楽に済ませられたらと思うものです。
特にお子様がいるご家庭では、その支度もあり朝は特に慌ただしいものです。私が子供の頃、母は自分の準備をする前に妹と私のためのお弁当を作ってくれていました。
お弁当を作る際には、事前に準備できると非常に助かりますよね。多くの方が前日におかずを準備しておき、翌日にお弁当として使いたいと考えているでしょう。
卵焼きはその色鮮やかさでお弁当の見た目を華やかにし、不可欠なアイテムですが、作るのに時間と手間がかかります。
それを前日の夜に準備できれば、大いに時短につながります。
この記事では、前日の夜に卵焼きを作り置きし、翌日に活用する方法や、卵焼きを使う際の注意点、また、傷みにくい卵焼きのレシピを紹介します。
しっかりと傷みにくい卵焼きを作り、保管方法をマスターしておきましょう！
卵焼きは前日の夜に作ったものをお弁当に使えるの？保存と調理のポイント
前日の夜に準備した卵焼きを翌日のお弁当に取り入れる方法について見ていきましょう。
まず、正しく保存し、適切な調理を行えば、前日に調理した卵焼きをお弁当に活用することは可能です。
卵製品は腐りやすいため、保存や調理の際には特に注意が必要です。
これから、お弁当で使う際の注意点や、腐りにくい卵焼きの調理法を詳しく説明します。
お弁当用卵焼きの正しい作り方
それでは、前日の夜に作った卵焼きをお弁当に取り入れる際のポイントをいくつか紹介します。
卵焼きはたんぱく質が豊富で、これが雑菌の増殖を助ける環境を作りやすくします。
卵焼きの味付けを濃くする
卵焼きの味を濃くすることで、調理中に内部の水分が抜けやすくなります。浸透圧を利用して水分を減らすわけです。
例えば、だし味の卵焼きを作る際は、液体のだしではなく、粉末のだしを使うと良いでしょう。
また、甘い卵焼きが好みなら、砂糖を加える方法もありますし、抗菌効果のあるお酢や、卵焼きをふんわりさせるマヨネーズの使用もお勧めです。
卵焼きに水分の多い食材を加えない
卵焼きには様々な具材を加えることがありますが、お弁当用に前もって作る場合は、トマトやオクラのように水分の多い食材は避けましょう。
代わりに、冷凍の枝豆など水分が少なく、抗菌作用のあるワサビや梅干しを加えると、卵焼きの鮮度が保たれます。
半熟にしない
半熟卵焼きは美味しいですが、保存が難しいため、お弁当には向きません。
完全に火を通すことで、安全に持ち運べる卵焼きが完成します。
手を直接使わずに卵焼きを扱う
卵焼きの調理や保存、お弁当への取り分け時は、直接手で触れないようにしましょう。
手からの細菌が卵に移り、増殖するのを防ぐことができます。
白身と黄身を均等に混ぜる
混ぜ方としては、ただ回すのではなく、左右に動かしながら均等に混ぜ合わせましょう。
黄身と白身の固まる温度が異なるため、不均一な混合は焼きむらを引き起こす原因となります。
新鮮な卵の使用
卵焼きには、可能な限り新鮮な卵を使用することをお勧めします。
卵は生の状態で約2週間が賞味期限ですので、古い卵は使用しない方が衛生的です。
保冷剤や保冷バッグの活用
お弁当の持ち運びには、保冷剤や保冷バッグを利用すると良いでしょう。
これにより、卵焼きを含むお弁当全体の鮮度を保つことができます。
また、季節を問わず、保冷剤はお弁当の新鮮さを保つために重要です。暖房の効いた室内でも、温度が予想以上に上がることがあるため、保冷機能付きのランチトートの使用も考慮に入れると安心です。
翌日のお弁当用卵焼きの適切な保存法
卵焼きを翌日のお弁当に安全に持ち運ぶためには、適切な保存方法が重要です。
常温での保存は避ける
卵焼きは作った後、翌日まで常温で放置すると速やかに品質が低下します。
半日で腐敗が始まるため、絶対に常温保存は避けてください。
短期間の場合は冷蔵が最適
前日に作成した卵焼きを翌日使う場合、冷蔵保存が推奨されます。
冷蔵する前には、卵焼きの粗熱を十分に取り除くことが大切です。
また、空気との接触を防ぐために、フリーザーバッグやラップでしっかりと包んでから冷蔵庫に入れましょう。使用時には、温め直す必要はありません。
長期保存する場合は冷凍を利用
卵焼きを長期保存する場合、冷凍が有効です。
冷凍する前に卵焼きを完全に冷まし、一切れごとにラップで包んでから冷凍しましょう。
これで1〜2週間は保存可能ですが、それ以上の期間は風味が落ちるため避けた方が良いです。
使用する際は、完全に解凍し、冷めた状態でお弁当に詰めることが望ましいです。凍ったままお弁当に入れると、冷凍食品としては適していないため、美味しくない可能性があります。
解凍には600Wの電子レンジで約1分20秒が目安ですが、解凍状態を確認しながら進めると良いでしょう。
また、解凍を前日から冷蔵庫で行う方法も選択可能です。
翌日のお弁当向け！卵焼きのおすすめレシピ紹介
ここで紹介するレシピでは、水分が少なめの具材を使い、全体として半熟部分が出ないように焼くことを心がけてください。
マヨネーズと片栗粉で作るふわふわ卵焼き
【材料】
卵：3個
マヨネーズ：小さじ2
砂糖：大さじ1
水溶き片栗粉（片栗粉小さじ1と水小さじ1を混ぜ合わせたもの）
【作り方】
卵、マヨネーズ、砂糖、水溶き片栗粉をよく混ぜ合わせます（泡立てないよう注意）。
フライパンを中火で温めます。
溶き卵をフライパンに1/3量ずつ流し入れ、しっかり火が通るまで焼きます。
卵が固まったら巻いていき、残りの溶き卵も同様に3回に分けて焼きます。
枝豆を加えた卵焼き
【材料】
卵：3個
冷凍の塩ゆで枝豆：適量
砂糖：大さじ1
塩：少々
【作り方】
卵、枝豆、砂糖、塩を混ぜ合わせます（泡立てないよう注意）。
フライパンを中火で温め、1/3量の卵液を流し入れます。
十分に火を通したら巻き、残りの卵液も同じく3分割して焼き、巻いて完成です。
まとめで復習しますが、ここまでお話したことをポイントを押さえて、オリジナルのお弁当向き卵焼きを作ってあげてくださいね。
総まとめ：次の日のお弁当用に前日に作る卵焼きのポイント
卵焼きを前夜に調理して翌日のお弁当に活用することは可能ですが、
その際には保存方法や調理の工夫が必要です。特に、以下のポイントを押さえると卵焼きが新鮮な状態で持続します。
・調理時は手で直接触れず、卵の白身と黄身をしっかりと混ぜ合わせる。
・液体のだしではなく、粉末のだしを使用し、お酢やワサビ、梅干しを加えると良い。
・保存は冷蔵または冷凍がおすすめ。卵焼きはラップやフリーザーバッグで密閉し、冷蔵庫や冷凍庫で適切に保管する。
・冷蔵の場合は2日以内、冷凍の場合は2週間以内に使用することが望ましい。
これらのポイントを活用すれば、忙しい朝を少しでも楽にすることができます。衛生面にも気を付けながら美味しい卵焼きを作り、時間節約につなげましょう！
