だるまをずっと飾るのはアリなのでしょうか？
飾る期間、正しい設置方法やそして目を描く際のコツについて解説します。
・だるまは通常一年間の使用が推奨され、その後は新しいものに取り替えるのが良い
・飾り始める具体的な時期に厳密なルールはないものの、一年経過後は感謝を込めて処分することが望ましい
・伝統的には購入時に両目を描くのが基本形であり、片目ずつの方法はエンターテインメント性を重視した場面で見られる
・だるまは高所に置いたり、玄関に向かって設置することで運気が向上するとされる
・運気を高めるためには、座布団の上に置くことをお勧めします
以下で、それぞれ「理由」を解説していきます。
理由を知らないとスッキリしないですからね！
だるまずっと飾るのはアリ？長期間のだるま飾りについて
日本の伝統的な縁起物であるだるまは、多くの家庭や店舗で見かける装飾品です。
しかし、「だるまをずっと飾るのって大丈夫？」と疑問に思う方も少なくありません。
だるまの価格帯は幅広く、手頃なものから高価なものまで存在します。高額なだるまを購入した場合、一生ものとしてずっと大切にしたいと考える気持ちは自然なことでしょう。
しかし、縁起物としてのだるまは長期間同じものを飾り続けるのではなく、定期的に新しいものに取り替えるのが適切です。
これは、お守りや熊手など他の縁起物と同様で、例えば毎年行われる酉の市では、古い縁起物を新しいものに交換する習慣があります。
一年間の飾り期間とその後の対応
もし「だるまを飾っても望むご利益が得られなかった」と感じることがあっても、ご利益が実感できるまで無期限に飾り続けるのは推奨されません。
一年が経過したら、新たなだるまを迎え、古いものは感謝の意を表して処分するのが良いでしょう。
これにより、常に新鮮な気持ちで縁起物と向き合うことができます。
適切なだるまの飾り方
だるまの設置場所に特別な制限はありませんが、かつては神棚に飾る家庭が多かったとされます。
しかし、最近では神棚のない家庭も増えており、そういった場合はできるだけ高い位置に飾ることを推奨します。
これは、神様に近い位置に置くことで、より良い運気を呼び込むとされるからです。
また、良い運気が玄関から入ってくると言われることから、玄関の方向に向けて飾るのも良い方法です。
この際、玄関とだるま自体は清潔に保つことが重要です。これにより、良い気を逃さずに家全体に招き入れることができるでしょう。
だるまの飾り期間と適切な時期について
お正月に家内安全や商売繁盛を祈願してだるまを飾るのは一般的ですが、特定の始め時についての定めはありません。
しかし、「いつまで飾るか」という点に関しては、だるまの効果が期限付きであるとされ、通常一年間とされています。
そのため、一年が経過したら、感謝の意を込めて適切に処分することが推奨されます。
だるまの処分方法について
これは、だるまが持つ一年間の願い実現の力を象徴しています。願いが叶った場合は、どんど焼きや寺社へ持参し、供養後に新しいだるまを購入するのが良いでしょう。
また、願いが叶ったと感じるなら、そのだるまを記念品として保管し、新たなだるまで新しい願いを託すことも一つの方法です。
一方、願いが叶わなかった場合には、目を入れた後に供養を行い、新しいだるまで再度願掛けをすることが望ましいです。
焼却が困難な場合は、地方自治体の規定に従って適切に処分してください。
正しいだるまの目の入れ方
これにより、だるまの力が最大限に活用され、願い事が叶いやすくなるとされています。
「片目だけ入れて願いが叶ったらもう片方の目を入れる」という習慣は、テレビなどのメディア影響で広まった方法ですが、もともとは最初に両目を入れるのが正しい飾り方です。
「エンタメ」です。
これにより、だるまは最初からその力を発揮し、願いを叶えるための道具として機能します。
だるまが縁起物とされる由来と意義
だるまは、禅の開祖である達磨大師にちなんでおり、彼が精神的な強さの象徴とされること、そして何度倒れても立ち上がる姿が商売繁盛や不屈の精神、「七転び八起き」として縁起の良い象徴とされています。
これにより、大願成就や健康祈願、豊作などの様々な願いを込めて人々に親しまれるようになりました。
願望成就・商売繁盛・福来迎・昇進・再起動
人生には上り坂もあれば下り坂もあり、時には困難や逆境に直面することもあります。
特に、1923年の関東大震災や2011年の東日本大震災の際には、被災地の復興と人々の強い意志を象徴するアイテムとして、だるまが重要な役割を果たしました。
子供たちを思って
江戸時代には、子供たちの間で水疱瘡が流行し、水疱瘡除けのお守りとしても使用されたことがあります。
赤い色を嫌うとされる水疱瘡に対抗するため、赤く塗られただるまは良くない状況の軽減を願う象徴として広く受け入れられました。
その軽い材質と簡単には倒れない特性から、良くない状況が軽く済むことや早く回復することを願って飾られました。
豊穣祈願
養蚕が盛んだった地域では、だるまを蚕の生育と関連付けて使用しました。
蚕が脱皮する際に「起きる」と表現されることや、繭を作る際の「上蔟」のプロセスにちなんで、起き上がる力強い姿のだるまを飾ることで豊作を願い、繁栄を迎えるよう祈ったのです。
だるまのカラーバリエーションとその意味
時間が経つにつれて、白いだるまも製作されるようになり、紅白の組み合わせが縁起の良いものとして受け入れられました。
現代では、多彩な色のだるまが登場しており、各色が特定の願いや祈りに関連付けられています。
それぞれの色が持つ象徴的な意味は以下の通りです。
【赤】魔除け、家内安全、開運招福
【橙】子宝に恵まれる、災難除け
【黄】豊穣、金運上昇
【緑】健康・安全祈願
【青】学業向上・仕事運上昇
【紫】健康長寿
【ピンク】愛情運上層、恋愛成就
【金】金運上昇、満願成就
【銀】安産祈願、自己実現
【白】合格祈願、目標達成、開運招福
【黒】商売繁盛、出世
引用：https://allabout.co.jp/gm/gc/486629/
だるまの飾り方と効果的な活用方法
同じだるまをずっと飾るのは本来の形ではありません。
最初に両目を入れるのが伝統的な飾り方であり、一つの目を入れて目標達成後にもう一つを入れる方法はメディアの影響で広まった習慣です。
飾る場所に関しては、神棚がある家庭では神棚に飾ることをお勧めしますが、神棚がない場合は、玄関向きや高い位置に飾ると良いでしょう。
これにより、家全体に良い気を招くことができます。
