子どもたちが夢中になる遊びのひとつ、スライム。
しかし、気がつくと「スライムが髪についた!」と泣き叫ぶことも少なくありません。
遊んだ後、時間が経過してから髪に固まったスライムを見つけることもあるでしょう。
(遊んでいる内に親御さんの髪にスライムがつけられるということも…)
スライムが髪に絡まると、一見取れないように感じるかもしれませんが、心配無用です。
こちらでは、髪からスライムを簡単に除去する方法をお伝えしますので、困ったときに役立ててください。
スライムの素材とその特性
子供たちにとって魅力的なスライムは、その鮮やかな色と独特な柔らかさで人気があります。
スライムの触感は大人にも興味を引く特性を持っています。
スライムの主要成分は次の通りです。
●スライムの主要素材
・ホウ砂(ボラックス)
ホウ砂は消毒や洗浄の効果があり、一般的にドラッグストアや薬局で入手可能です。これを水で溶かして使用します。
・ポリビニルアルコール(PVA)
これは主に洗濯糊として知られており、スライムのなめらかな手触りの理由となっています。
※PVAを水で薄め、それにホウ砂の溶液や色を加えると、スライムが形成されます。
スライムが髪についたときの効果的な除去法
スライムが髪の毛についてしまった場合の対処法を3つ紹介します。
①温水とシャンプーを使用する方法
スライムが髪に絡まると、取り除くのが難しそうに感じることがありますが、焦らず対処しましょう。
スライムは基本的に水溶性であるため、髪に付着した直後は温水だけで簡単に落とすことが可能です。
●用意するもの
・ティッシュやキッチンペーパー
・温水(シャワーから)
・通常使用しているシャンプー
●手順
最初に、スライムが密着している部分の髪の毛についた余分なスライムをティッシュやキッチンペーパーで優しく拭き取ります。この時、スライムを髪の他の部分に広げないよう注意してください。
次に、シャワーから温水を使って、スライムが付着している部分を丁寧に洗い流します。
温水で洗い流した後、普段使っているシャンプーでしっかり洗います。温水はスライムを溶解させやすいので、この段階でほとんどのスライムが除去できるはずです。
最後にもう一度シャンプーをしてすすぎ、アルカリ性のスライムが完全に中和され、髪がきれいになるようにします。
この方法で、髪の毛についたスライムを効果的に除去し、髪を清潔に保つことができます。
②酢を使ってスライムを落とす方法
●用意するもの
・食酢
・お湯
・不要なタオルやキッチンペーパー
・洗面器
●手順
スライムがまだ柔らかい場合は、ティッシュやキッチンペーパーでできるだけ拭き取ります。
洗面器にお湯を入れ、その中に食酢を大さじ1程度加えてよく混ぜ合わせます。
食酢が入ったお湯をタオルやキッチンペーパーに染み込ませ、そのタオルをスライムが付着している髪の部分に当てて5分ほど放置します。
スライムが十分に取れない場合は、タオルを新しいものに変え、再びお湯と酢の混合液を染み込ませて髪に当て直します。
スライムが取れたら、髪をお湯で洗い流します。
この方法で、酸性の食酢がスライムのアルカリ性を中和し、効果的にスライムを除去することができます。
最終的にシャンプーをする機会がある際には、改めて丁寧に洗い流してください。このステップを通じて髪を完全にクリーンに保つことができます。
③クエン酸を使用してスライムを落とす
お酢の強い匂いが苦手な方への代替案として、クエン酸を使った清掃方法も効果的です。
●用意するもの
・クエン酸(市販のスプレー型または粉末)
・ティッシュまたはキッチンペーパー(スライムを拭き取るため)
・使用済みタオルまたはキッチンペーパー
●手順
スライムがまだ柔らかいうちに、ティッシュやキッチンペーパーで可能な限り拭き取ります。
タオルやキッチンペーパーにクエン酸スプレーを適量吹きかけ、しっかりと湿らせます。
粉末のクエン酸をお持ちの方は、水200mlに対してクエン酸小さじ1を溶かし、それをタオルやキッチンペーパーに含ませます。
クエン酸を含んだタオルやキッチンペーパーでスライムがついた髪の部分を包み込むようにして置きます。
5分間待ってみて、スライムが十分に取れなければ、新しいタオルやキッチンペーパーで同様にクエン酸水を含ませ、再び髪に当てます。
スライムがきれいに取れたことを確認したら、最後にお湯で髪を洗い流します。
この方法で、クエン酸の力を利用して髪の毛についたスライムを安全かつ効果的に除去することができます。
髪の毛にスライムが付着した場合の注意事項
髪にスライムが付いた場合、慌てて大切なタオルやハンカチ、衣類でスライムを拭き取るのは避けましょう。
これらのアイテムにもスライムが移り、二次的な汚れの問題を引き起こすことになります。
スライムを拭き取る際は、ティッシュやキッチンペーパーのような使い捨てが可能なものを使用するのが安全です。
また、スライムに含まれるホウ砂には注意が必要です。
ホウ砂は誤飲すると害を及ぼすことがあります。
スライムを洗い流した後の髪の乾燥には、使い古しのタオルを使用することを推奨します。
また、髪をとかす際はプラスチック製のコームを使用すると良いでしょう。
清掃が終わった後も、微量のスライムが残っている可能性があるため、大切なタオルやブラシが汚れないよう、使い古しのタオルや洗えるコームを使うことが望ましいです。
まとめ
スライムはホウ砂とポリビニルアルコール(PVA)を主成分とする水溶液でできています。
もしスライムが髪に付着してしまった場合、まずは速やかに温水で洗い流すことが推奨されます。
スライムの水溶性の特性上、温水だけでも除去できることがありますが、その後にシャンプーを用いるとより完全にスライムを洗い流すことができます。
一方でスライムが乾燥して固まってしまったときは、お湯と食酢を混ぜた液で処理すると、スライムを柔らかくして取りやすくなります。食酢の代わりにクエン酸を使う方法も同様に有効です。
※特に小さな子供がいる場合は、誤飲に十分注意しましょう。
また、スライムを除去する際は、大事なタオルやハンカチではなく、ティッシュやキッチンペーパー、または不要なタオルを使うことで、他の物への汚れの移りを防ぐことができます。