皆さんがシリコンと聞いて思い浮かべるのは、どのようなアイテムですか?
私たちの身の回りには、スマートフォンケースや食器、さらにはキッチンやバスルームの隙間など、さまざまな場所でシリコンが使用されています。
そんなシリコン製品、いつの間にか手垢や水垢、黒ずみや黄ばみで汚れてしまうことはありませんか?
そのような汚れを効果的に取り除くことができるのが、広く知られている「激落ちくん」です。
この「激落ちくん」、皆さんはどのようなものを想像するでしょうか? 一般的には、白く四角い固めのスポンジを思い浮かべるかもしれませんね。
今回は、シリコン汚れに激落ちくんがどんな効果を発揮するのか、また、シリコン製品の汚れを落とす方法と汚れ防止のテクニックを詳しくご紹介します。
シリコンの汚れに激落ちくん!除去できるのか?
白いスポンジタイプの「激落ちくん」を使用して、シリコン製品の汚れが取れるか、気になるところです。
ゴムのような感触のシリコンを「激落ちくん」で擦っても問題ないでしょうか?
シリコンの汚れ落としに「激落ちくん」が使えるかどうかを検証してみましょう。
シリコンの汚れ、激落ちくんで解消可能?
シリコンと一口に言っても様々な製品がありますが、ここでは日常的に使用しているスマホケースを例に取り上げます。
スマホケースに使われるシリコン素材は、ケイ素を含む樹脂製で、ゴムのような柔らかさと軽さ、そして耐久性を兼ね備えています。
シリコン製のスマホケースは衝撃吸収に優れている一方で、柔らかいため細かな傷が付きやすいという欠点もあります。
さらに、ゴムのような性質で滑りにくいため、衣服のポケットに入れると取り出しにくく、ホコリも付着しやすくなります。
そのため、スポンジ状の「激落ちくん」で汚れを擦ると、細かい傷をつけてしまう恐れがあり、汚れがさらに広がってしまうことがあります。
シリコンの汚れを効果的に取り除く方法としては、後ほど詳しく紹介しますが、重曹や酸素系漂白剤を用いると良いでしょう。
「激落ちくん」の適切な使用方法
「激落ちくん」は水を加えるだけで汚れを落とせるシンプルな使い方が特徴ですが、万能ではありません。
使い方を間違えずに、効果的に汚れを除去しましょう。
初めに、使用を避けるべき場所や物をチェックします。
・曇り止め加工が施された鏡
・表面がコーティングされたフローリングや浴槽
・ステンレスや他の光沢のある金属素材
・人間やペット(特に歯)
これらの場所では、コーティングを損なう恐れがあるため、使用しないでください。
続いて、メラミンスポンジを使って汚れを落とす際のポイントは、スポンジがどれだけ水を含んでいるかです。
適切な水分量は、スポンジから水がわずかに滴る程度。適量の水を含ませた後、水滴が落ちない程度に軽く絞ります。
後は汚れた部分を軽くこすります。
「激落ちくん」が効く汚れの種類
メラミンスポンジで効果的に落とせる汚れには以下のようなものがあります。
・黒ずみ
・茶渋
・網戸の汚れ
例えば、お風呂場の椅子や洗面器、洗面所などによく見られる水垢ですが、これを落とすのに手間がかかることが多いでしょう。
「激落ちくん」のメラミンスポンジなら、簡単にこすって汚れを取ることができますが、鏡やコーティングされた浴槽などの使用は避けてください。
また、コップや水筒についた茶渋も、漂白剤を使わずに簡単に落とすことができ、手軽さと時短が魅力です。
「激落ちくん」は価格も手頃で、カットして使いやすいサイズに調整できるので、大変便利です。
シリコン素材の汚れ対策入門
シリコンの汚れに悩まされることがありますが、汚れの種類やその原因を知ることで、より効果的に予防や清掃が可能です。
シリコン汚れの種類とその原因
シリコンが汚れる主な理由としては、ホコリ、黄ばみ、黒ずみ、そしてベタつきが挙げられます。
それぞれの汚れの原因を以下に詳述します。
●ホコリ
例えばスマホケースでは、ポケットや布製品との接触がホコリの主な付着原因です。
完全に避けるのは難しいかもしれませんが、可能な限りは避けることが推奨されます。
●黄ばみ
黄ばみは主に紫外線や化学薬品の影響で起こる化学反応や、素材の経年劣化によるものです。
●黒ずみ
手あかが主な原因であり、特に浴室のシリコンパッキンでは、水あかやカビが黒ずみを引き起こします。
●ベタつき
ベタつきはシリコン内の成分が水分と反応して分解されることによって起こります。
各種汚れに応じた清掃方法
●ホコリ
スマホケースにおいては、木工用ボンドを塗り、完全に乾かした後、ゆっくりと剥がしてホコリを除去します。
すぐに結果が必要な場合は、粘着テープを使う方法も効果的です。
●黄ばみ
黄ばみは酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かし、浸け置きすることで除去できます。
長期間放置するとさらに効果的ですが、キッチン用品には専用の製品を使用することが望ましいです。
●黒ずみ
石けんや歯磨き粉を使い、歯ブラシで優しく磨きます。
その後は自然乾燥をさせることが重要ですが、力を入れすぎるとキズの原因にもなり得ます。浴室用の漂白剤の使用も一つの方法です。
●ベタつき
ベタつきは重曹や無水エタノールで清掃することができます。
重曹はぬるま湯で溶かし、一定時間浸け置いた後に洗い流します。無水エタノールは、布に染み込ませて拭き取ることで効果を発揮します。
シリコン素材の汚れを未然に防ぐ方法
シリコン素材の汚れ対策を考える前に、汚れを防ぐ方法を学びましょう。
日常生活で気をつけていても、いつの間にか汚れてしまうことがありますね。
以下に、具体的な防止策をいくつか紹介します。
コーティング剤を利用した防汚策
シリコン製品はさまざまな色がありますが、プラスチックと異なり光沢がなくホコリが付着しやすい性質があります。
これを防ぐために、シリコン製品自体にコーティング剤を施す方法があります。
自動車用のガラスコーティング剤を使用し、シリコン表面にスプレーしてから、クロスで均一に拭き取ることでコーティングが可能です。
リンスを活用した防塵方法
一般的なヘアリンスを利用して、シリコンの静電気を抑え、ホコリの付着を防ぎます。作り方は簡単です。
・混合液をスプレーボトルに入れます。
・シリコン製品にスプレーし、自然乾燥させます。
このスプレーの効果は約1週間持続します。ホコリが付着しやすい環境で使用すると効果的です。
スプレーボトルは100円ショップで手軽に購入可能です。
アンチダストコーティング済みのシリコン製品を選ぶ
シリコン素材にホコリが付着するのは避けられないことですが、アンチダストコーティングが施された製品を選ぶことで、ホコリの付着を減らし、汚れの発生を抑えることができます。
特にキッチンなどの油汚れや水垢が多い場所では、アンチダストコーティングのシリコン製品を使用すると、掃除の手間が減ります。
まとめ
シリコンは傷がつきやすい素材なので、スポンジタイプの「激落ちくん」で強く擦るのは避けましょう。
激落ちくんにはスポンジ以外にも様々な製品があります。
ホコリは木工用ボンドや粘着テープで取り除くことが可能です。黄ばみには酸素系漂白剤を、黒ずみには歯磨き粉を用いると効果的です。また、ベタつきは重曹でクリーニングできます。
シリコンの汚れ防止には、コーティング剤やリンスの使用が推奨されます。
シリコンは本質的にホコリや汚れを引き寄せやすい性質を持っており、経年劣化による汚れなど、時には交換が必要な場合もありますが、適切な方法で対応すれば清潔を保つことができます。
「激落ちくん」でシリコンの汚れを除去できるかどうかを検証しましたが、様々なタイプがあり、用途に応じて選ぶことが大切です。
シリコン製品の使用を躊躇することなく、日常の中で汚れと上手に付き合っていけると良いですね。