紫玉ねぎの辛味抜きについてお話をしていきます。
普通の玉ねぎに比べたら「マシ」ですけれど気になるときもありますよね。
その問題を解決するための方法をご紹介します。
紫玉ねぎの特徴
紫玉ねぎの簡単な辛味抜き
紫玉ねぎを活用したサラダレシピ
紫玉ねぎの使用時の注意点
外食先やスーパーの惣菜で見かける玉ねぎサラダはそこまで辛くないのに、家で作ると思ったよりも辛かったり、独特の香りが強かったりすることがありますね。
そこでおすすめなのが紫玉ねぎです。
この記事では、紫玉ねぎの特徴と辛味抜き方法や魅力を詳しく説明します。
これを試せば、家でも美味しい玉ねぎサラダが楽しめるようになります。
なぜ玉ねぎは辛いのか?その成分と特性
辛味を生む「アリシン」とは
玉ねぎの辛味はどこから来るのでしょうか? それは「アリシン」という成分が関与しています。
玉ねぎだけでなく、他の一部の野菜にも含まれています。
●アリシンを多く含む野菜
ニンニク
長ネギ
ニラ
らっきょう
これらの野菜は生で食べると強烈な匂いが残ることがありますよね。
これらの野菜に共通するのは、独特の風味があることです。
しかし、これらの辛味や香りが料理中に感じられないのは、アリシンの特性が上手に活用されているからです。
●アリシンの特性
水に溶けやすく(水溶性)
空気中に揮発しやすい(揮発性)
熱に弱い
これらの特性を理解し、調理に活かすことで、辛味を和らげることが可能です。
それでも、元から辛味が少ない品種はないのでしょうか?
実はあります。
それが、辛味が控えめな紫玉ねぎです。
玉ねぎと一言で言っても、一般的な茶色い皮のものだけではなく、さまざまな種類があります。
他の種類も探してみると良いでしょう。
玉ねぎのさまざまな種類とその特徴
一番ポピュラーな「黄玉ねぎ」
日本で最も一般的な玉ねぎは黄玉ねぎです。
この玉ねぎは、表面が茶色い皮で覆われており、それは収穫後に十分に乾燥されているからです。
皮を剥くと、中から滑らかな白い肉質が現れます。
黄玉ねぎは加熱することでその甘みが増し、料理に深みを与えることができます。
ホイル焼きや蒸し焼きで楽しむのもおすすめですが、生で食べるとフレッシュな味わいを楽しむことができます。
しかし、生で食べる際の唯一の欠点はその辛味で、切るだけで目にしみるほどですし、食べるとその辛味が強く残ります。
春に旬を迎える「新玉ねぎ」
黄玉ねぎと同じく辛味が特徴ですが、収穫後間もない新玉ねぎは比較的マイルドです。
特に3月から5月にかけて旬を迎える新玉ねぎは、柔らかくて辛味が少ないことが魅力です。
ただし、個体によっては辛味が強いものもあります。
新玉ねぎは保存が続くと徐々に皮が硬くなり、従来の黄玉ねぎへと変化していきます。
華やかな「紫玉ねぎ」
紫玉ねぎはその鮮やかな色が特徴で、一年を通して使用可能です。
特に生での使用に適しており、サラダなどでその色鮮やかさを活かすことができます。
紫玉ねぎの利点
紫玉ねぎには、二つの魅力的な利点があります。
【味の特徴】やわらかな辛さが料理に良いアクセントを加える
【色合い】鮮やかな赤色で料理に彩りを添える
【味の特徴】やわらかな辛さが料理に良いアクセント
他の玉ねぎと比較して、紫玉ねぎの辛さは控えめです。
普通の黄色い玉ねぎでは、煮込んでも独特の辛味が口に残ることが多いですが、その後味はしばしば長く感じられます。
たとえドレッシングが濃厚であっても、黄色い玉ねぎの風味は消えず、食事の後も印象に残ります。
外食の玉ねぎサラダはしばしば味が薄いものですが、自宅で作るとその辛味が際立つこともあります。
ですが、紫玉ねぎを使用すると、少しの違いで全体の印象が変わります。
黄色い玉ねぎと同じ下処理を施しても、紫玉ねぎは不快な後味を残しません。
もちろん、ある程度の風味は感じられますが、食べた後の不快感は少ないです。
この点を発見してから、私のキッチンには紫玉ねぎが常備されるようになり、サラダ作りがより楽しいものとなりました!
紫玉ねぎの色鮮やかな特性
紫玉ねぎは、その色彩の美しさが特徴的です。
この種の玉ねぎは、その名の通り紫色を帯びていますが、実際には赤みが強い色合いです。
英語圏では「red onion」として知られており、その名前が示すように、鮮やかな赤紫色をしています。
この独特な色は、サラダなどの料理に華やかな彩りを添えることができます。
表面は赤みをおびた紫色で、皮を剥くとその色がさらに際立ちます。
この玉ねぎには複数の呼び名がありますが、最も一般的なのは「紫玉ねぎ」です。
また、種類によっては「アーリーレッド」とも呼ばれます。
スーパーで購入する際には、この特有の色を目印にすると良いでしょう。
紫玉ねぎは切った断面が白く、紫の縁取りが特徴的です。
また、紫玉ねぎはその鮮やかな色でグリーンサラダにもぴったりです。
次に、この玉ねぎの適切な下処理方法について見ていきましょう。
紫玉ねぎの辛味抜き:効率的な前処理方法
紫玉ねぎを扱う際の前処理は、以下の3つのステップから成り立ちます。
・薄く1mm未満にスライスする
・空気か水で辛味を和らげる
・キッチンペーパーで水気を取り除く
辛味抜きもできるので前処理をしておくとすぐに使えるのでとても便利です。
① 薄く1mm未満にスライスする
紫玉ねぎを1mm未満の薄さに切ることで、シャキシャキとした食感が楽しめ、サラダに最適です。
特に繊維に沿ってスライスすると、この食感が保たれます。
スライサーを使えば、一定の薄さで簡単に切ることができ、玉ねぎの辛みも内部に閉じ込められることが少なくなります。
② 空気にさらす or 水にさらす
紫玉ねぎの辛みを和らげるためには、切った後に空気にさらすか、水にさらす方法があります。
空気にさらす場合は、半日放置することで辛みが落ち着きますが、水にさらす場合は5分程度で辛みが抜けます。
ただし、水にさらすと一部の栄養素が流出する可能性があるため、使用方法によって選ぶと良いでしょう。
処理方法 | 辛み | ネギ臭さ |
---|---|---|
そのまま | OK | NG |
下処理後 | OK | OK |
③ キッチンペーパーで水気をふき取る
最後に、スライスした紫玉ねぎの表面についた余分な水分をキッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。
これにより、サラダが水っぽくなるのを防ぎ、食感を良く保つことができます。
紫玉ねぎは下処理しておくと使いやすい
前処理を施した紫玉ねぎは、食べたいときにすぐに使えて便利です。
特に、水にさらさずに空気に触れさせておくことで、自然と辛みが和らぎます。
ちなみに、大根にも独特の辛みが出ることがありますよね。
そんな時は
→大根スティックの辛味の抜き方3選!コツと辛い部分の見分け方
こちらの記事を参考に対策をとってみてください。
紫玉ねぎの取り扱い注意点
紫玉ねぎを使用する際にはいくつかの注意が必要です。
・熱を加える料理には不向き
・独特の辛味が特徴
熱を加える料理には不向き
紫玉ねぎは、加熱するとその鮮やかな色が濁ってしまい、料理の見た目が損なわれることがあります。
炒め物や煮物に使うと、美しい紫色が失われてしまうため、生での使用がおすすめです。
加熱が必要な場合は、色の変化を気にしない黄玉ねぎの使用を検討しましょう。
独特の辛味が特徴
紫玉ねぎには自然な辛味があり、これが味の魅力の一部となっています。
しばしば辛味が否定的に捉えられがちですが、適度な辛みは料理に深みを加え、味わいを引き立てます。
サラダなどの単調な味わいに変化を加えるのに役立ちます。
辛味は適切に調節し、他の野菜とのバランスを考えたり、味付けを工夫することで、紫玉ねぎの魅力を存分に活かしましょう。
生で使用する場合は、通常の黄玉ねぎを紫玉ねぎに置き換えることで、料理に新たな風味と彩りをもたらすことができます。
これにより、料理のバリエーションが広がります。
紫玉ねぎを使ったサラダの魅力
本記事では、紫玉ねぎの特性や効果的な前処理方法について解説しました。
●記事の要点
紫玉ねぎの特徴: 目を引く鮮やかな色と、食事を引き立てるほどよい辛み
●基本的な前処理手順
食べやすい大きさに切る
不必要な辛みを取り除く方法(空気や水でさらす)
水分を拭き取る
●紫玉ねぎの便利な使い方
前もってスライスしておくこと
●注意点
加熱調理には向かない。炒めるや煮る場合は、黄玉ねぎの使用を推奨
紫玉ねぎを加えることで、グリーンサラダが一層華やかになります。
また、その適度な辛みとシャキシャキ感は、サラダの魅力を一層引き立てます。
この情報を活用して、自宅でのサラダ作りにバリエーションを加えてみてください。
読んでいただき、ありがとうございました!