多くの人が物を捨てられない理由として、
「売れるかもしれない」
と考えることが一因です。
けれども、多くの場合、売ることを考えずにすぐに処分した方が得られる利益は大きいものです。
以下では、そう考えるべき理由を解説します。
売れると思うと捨てられない?それでも捨てる!
もったいない、少額でも売れるかもしれない…そう考えると捨てられないことが多いですよね。
で、結局長い間放置。
もったいないとおもっても、捨てた方が良い理由を以下で解説します!
手間を考慮すると売るのは不利
たとえば、フリマアプリで商品を売る際には、
・手数料:10%
・送料:約200円
などの費用がかかります。
1,000円で売れた商品からこれらを差し引くと、実際の利益は約700円です。
しかし、フリマアプリでの販売活動には、
・取引の対応(メッセージ交換)
・商品の梱包
・発送
などが含まれ、これにはおよそ1時間が必要です。
この労力を考えると、1,000円の商品で得られる時給は700円となります。
これならアルバイトをした方が稼げるかもしれません(冗談)。
さらに、商品が売れるかどうかの不確実性もあります。もし売れなければ、その時間の時給はゼロです。
10個の商品を出品して2個しか売れなかった場合、トータルで見て損失が出ます。
そもそもこのような利益計算を行うこと自体が面倒だと感じています。
高額で売ることは難しい
高く売ることが解決策と思うかもしれませんが、フリマアプリはプロの転売ヤーも多く参入しています。
彼らは売り方に長けているため、同じ商品を出品してもプロが先に売れることが多いです。
商品の販売は常に相対的で、需要と供給のバランスが利益を左右します。
多くの人が「これは売れる」と感じる商品も、実際には思うように売れないことが多く、結局は安値で買いたたかれることも少なくありません。
そのため、初めからフリマアプリではなく、リサイクルショップや廃棄処理を利用する方が迅速で、時間を有意義に活用できます。
物を減らすことの利点
余計な物を手放すことで、
・収納スペースの清掃
・使わないことへの罪悪感
などの負担から解放され、大きな利点を享受できます。
もし手放した際にお金が入るなら、それはさらにお得ですが、逆に言えば、利点がこれだけあるため、速やかに利益を享受するべきです。
無理に利益を追求せずに処分することで、時間を節約する利点もあります。
損をして成長する
「もったいないことをした…!」
「これを買うのは失敗だった…」
このような感覚を経験することが、捨て活をする理由とも言えます。
苦い反省があるため、次の買い物ではより慎重になり、必要か不必要かの判断が鋭くなります。
物を手放す際に無闇に得をしてしまうと、そこでの反省がなくなってしまいます。
「ミニマリストになって人生が変わった!」
という話を聞くかもしれません。
これは物が減って生活が快適になったからだけではなく、捨て活が自己成長に繋がったからです。
損した感じを自己改善の機会と考え、現在は売ることよりも手放すことに焦点を当てましょう。
売ったお金で余計なものを購入してしまう
これはかなりあるあるなことですが、売ったお金で新たな不要品を購入してしまい、結局物が増えるケースがあります。
高く売れたときの満足感は確かに嬉しいものですが、それが原因で無駄遣いをしてしまうこともあります。
捨て活をしているときは、売ったお金の使い道を事前に計画していないことが多いですね。
このようなリスクを避けるために、売る際には使用目的を事前に考えることを推奨します。
本来の目的は物を減らすこと
「売れると思うと捨てられない」という心理があるなら、本当に手放したいという気持ちがあるはずです。
ですから、本来の目的は物を手放すことにあります。
売って利益を得ることは本来の目的ではないのです。
中古販売で利益を得ることに慣れてしまうと、「使わなければ売ればいい」と考え、買い物のハードルが下がるかもしれません。
ミニマリズムの本質は、「消費の循環を適正化すること」です。
「不必要なものは売ればいいから、必要以上に買ってもいい」という考えは、ミニマリストの本来の考え方とは異なります。
理想とするのは、自分で使い切れるだけを購入し、売る必要のない生活を送ることです。
この理想に近づくためには、売る技術を磨くのではなく、損をしてでも物を手放し、その経験から教訓を得ることが大切です。
そうすることで、使用するものを最大限に活用するマインドセットを身につけましょう。
今が売り時!速やかに手放す方法
宅配買取やリサイクルショップを活用して、ただ捨てるには惜しい、しかし再利用が可能かは判断が難しいと感じることもあります。
宅配買取やリサイクルショップなら、そういった不要品の分別と処理を代わりに行ってくれます。
考えてみれば、少しでもお金に換えられるならそれに越したことはないでしょう(笑)。
実際、宅配買取サービスやセカンドストリート、トレジャーファクトリーなどのリサイクルショップを利用したことがある方は、まわりに結構います。
不用品の種類や量に応じて最適なサービスを選ぶことが重要です。
フリマアプリでの取引を真剣に考える
この話を聞けば、私がフリマアプリをNGとしていると思うかもしれません。
しかし、実際にはメルカリを深く理解し、真剣に取り組むことで多くを学べると考えています。
商売の基本である需要と供給のバランスを見極めることは、いわばビジネスの奥義です。
実際には、多くの有名企業の経営者も若い時にリセールビジネスの経験があると言われています。
フリマアプリはミニマリズムを実践するためには必須ではありませんが、別の観点から「経験を積みたい」「学びたい」と思うならば、挑戦する価値は十分にあります。
もし「手軽に済ませたい」と考えているのであれば、フリマアプリを利用するよりも、宅配買取やリサイクルショップを使って手っ取り早く処理する方が良いでしょう。
まとめ
物を手放す際に「売れるかもしれない」と考えるのは自然なことですが、実際にはその労力と時間を考慮すると必ずしも得策ではありません。
フリマアプリでの売却には手数料や送料がかかり、さらに出品から発送まで多くの手間が必要です。
そのため、得られる利益は限られ、売れない場合のリスクもあります。
また、高額で売ることはプロの転売ヤーとの競争が激しく、期待通りに売れないことも多いです。
不要品を手放すことで得られる利点は大きく、生活空間の改善や心の軽減につながります。
売ったお金を無駄に使うリスクを避け、本来の目的である物の減少に焦点を当てることが重要です。
宅配買取やリサイクルショップを利用して手早く処分するのも一つの手です。
結局のところ、物を手放すことで得られる時間と心の余裕は、利益を追求する以上の価値があります。