スピード違反を監視するためのカメラ、一般にオービスと称されるこの装置は、車が設定速度を上回ると、運転者の顔とナンバープレートを撮影する機能を持っています。
撮影時には、フラッシュが光る瞬間があります。
このシステムは、違反が確認された場合、運転者には数日から数ヶ月後に通知が届きます。
かつては一定の場所に設置されることが多かったですが、最近では移動式オービスが導入され、車内や三脚を用いた移動が可能になっています。
これにより、高速道路や一般道での使用が増え、固定式よりも位置が予測しにくくなっています。
この記事では、速度超過で移動式オービスに捕らえられた際の光の特徴や、移動式オービスが光るのは昼間でも認識できるのかについて掘り下げます。
移動式オービスの発光特性
移動式オービスでは、白または赤のフラッシュライトが用いられます。
一般的な固定式オービスが赤色光を主に使用するのに対し、移動式では場合によって白または赤色の光を選択し、特に白色フラッシュの使用が増加しています。
もし運転中に突然の明るい光が感じられたら、それが速度違反を捉えた瞬間かもしれません。
この光は非常に短時間ですので、発生時にオービスであると気付くのは困難ですが、違反があった場合は後ほど通知が届くでしょう。
移動式オービスが光るのは昼間でも気づく？
日中、移動式オービスが違反を検知した際の光がしっかりと認識できるかは一考の余地があります。
先に触れたように、このタイプのオービスは白や赤のフラッシュを使い分けています。これらのフラッシュの特徴を詳しく解説します。
白色光
走行中の車の速度を測るためにレーダー技術を利用する移動式オービスは、発信した電波が車に反射して戻ってくることで速度を計測します。
このタイプのカメラが発する白色フラッシュは、太陽光と似た色であるため、特に日中は見落とされやすいです。
さらに、夕暮れ時の逆光や雨天では、フラッシュを見つけることが更に困難になります。
赤色光
速度を計るためにレーザー技術を採用している可動式オービスは、赤色フラッシュを使用します。
このタイプのカメラは、固定式のものと同様に赤色光を放つため、日中でもその光を比較的容易に認識することができます。
移動式オービスの作動基準
オービスが検知する速度超過の具体的なしきい値は公表されていないため、理論上、小さな速度超過でも違反とされる可能性があると考えられます。
かつては一般道では速度制限を30km/h以上、高速道路では40km/h以上超過した場合にオービスが反応するとされていましたが、現在では15km/h以上の超過でも違反に該当することが多くなっています。
このため、常に速度制限を守り、慎重に運転することが求められます。
オービスの点灯を心配して確認をしたい！
おそらく移動式オービスが光ったか心配している方が多いと思いますが…
オービスが反応したかどうかの確認は困難
オービスに捕捉された疑いが持ち上がると、違反したか否かの確証を得たくなるものです。
ただし、オービスの点灯を直接確かめる手段はありません。警察への問い合わせを試みても、オービスを用いた監視の詳細を把握することは通常不可能です。
これは、速度違反の監視の進行と個人データの保護の規定によるものです。
したがって、オービスでの監視が実施されたかどうかは、違反通知が届いた時にのみ分かります。
この通知には、違反日時、場所、速度などが詳記されており、それを見ることで初めて自身が違反者であることが明らかになります。
オービスの反応を防ぐ対策が重要
そもそもの話ですが、オービスの警告を防ぐためには、何よりも安全運転が重要です。
オービスの設置情報をあらかじめ把握する方法も存在し、これらを利用するのが賢明です。
固定式オービスの場合、設置地点の1〜2km前には予告の標識が設けられていることが多いです。これを通じて、ドライバーは速度調整を行うことができます。
また、移動式オービスについては、警察の公式SNSやウェブサイトで事前に告知されることもあります。
これらの情報を定期的にチェックすることにより、移動式オービスの位置を事前に把握することが可能です。
加えて、スマートフォン用地図アプリにはオービスの位置を知らせる機能が備わっているものもあります。市販のレーダー探知機を使用することも一つの手ですが、すべてのオービスを検知できるわけではないので注意が必要です。
最も大切なのは、オービスを回避するために適切な方法を選択することです。
間違っても、ナンバープレートの覆い隠しや顔の隠蔽は、警察の捜査対象になるのでやめましょう。
繰り返しですが「そもそもの話ですが、オービスの警告を防ぐためには、何よりも安全運転が重要です。」
まとめ
移動式オービスの使用が増えている現在、日中でもその発光を見落とすことがあります。
特に白色フラッシュは太陽光に似ているため、認識しにくいのが実情です。
速度違反の取り締まりは予測しづらくなっており、いつどこでオービスに遭遇するかわからないため、常に法定速度を守ることが最も重要です。
違反を避けるためには、オービスの存在を知る手段を利用し、速度を適切に管理することが推奨されます。
また、オービスによる違反の通知が届くことが最終的な確認手段となるため、安全運転を心掛けるべきです。
