たまには、長い間キッチンに置いてあったごぼうがしなびて、ふにゃふにゃになってしまうことがあります。
そんなときでも、実はごぼうは捨てずに済むんです。
今回は、しなびてふにゃふにゃになってしまったごぼうを元に戻す方法と、ごぼうを良い状態で保つための保存技をお伝えします。
ごぼうはふにゃふにゃでもOK?
ごぼうが柔らかくふにゃふにゃになるのは、水分が減少したためですが、これはまだ食用に適しています。
しなびたごぼうは見た目が良くないかもしれませんが、食べることは可能です。
地面から栄養を吸い上げて育つごぼうは、他の野菜よりも保存が利きますが、一度収穫後は時間が経つと自然に水分が減っていきます。
この過程で、ごぼうの繊維質が残り、全体が柔らかくなり、見た目はひょろっとしてしまいます。
しかし、しっかりとした手入れをすることで、しなびたごぼうも再び使える状態に戻すことができます。
しなびたごぼうを再生する方法
水分を失ってふにゃふにゃに柔らかくなったごぼうでも、まだ食べることは可能ですが、そのままでは美味しくなさそうですね。でも心配無用です。
実は、水分を失ったごぼうを元の状態に戻す方法があるんです。
ごぼうが元は植物の根であるため、水に長時間浸すことで水分を吸収し、元々のふっくらとした形に近づきます。
水を吸い込んだごぼうは固さを取り戻し、美味しく食べられるようになります。
完全に乾燥してしまったごぼうの復活は困難ですが、少し柔らかくなった程度なら、この方法で元に戻すことができるので、試してみてください。
ごぼうを良好に保つ保存のコツ
ごぼうを長持ちさせるにはどのように保存すれば良いのでしょうか?
新鮮なごぼうを保つために重要なのは、乾燥を避けることです。
ここでは、ごぼうを効果的に保存する様々な方法を紹介します。
常温でのごぼうの保存方法
常温でごぼうを保存する際は、涼しく暗い場所を選びます。直射日光や高温になる場所は避けてください。
土が付いたままのごぼうは、新聞紙に包んでその状態で保管すると良いでしょう。この方法なら、土付きのごぼうは約1ヶ月保つことができます。
すでに洗ってあるごぼうは、常温では長持ちしないため、保管期間は1週間程度が目安です。
冷蔵庫でのごぼう保存方法
ごぼうを冷蔵で保存する場合は、軽く水を含ませた新聞紙で包むと良いでしょう。冷蔵庫での保存期間は最大で2ヶ月です。
ごぼうを保存する際は、水洗いせずにそのまま保管することが長持ちさせる秘訣です。
ごぼうの冷凍保存方法
ごぼうを冷凍する際は、先に軽く茹でることが重要です。これにより、冷凍中の乾燥や霜付きを防げます。
適当な大きさに切ったごぼうを硬めに茹で、冷ますことがポイントです。
その後、水分をしっかりと拭き取り、ラップで包んでから冷凍保存バッグに入れて冷凍庫で保存します。こうすると、ごぼうは冷凍で約1ヶ月持ちます。
ごぼうの天日干し保存方法
ごぼうを天日干しで保存する場合、まずはアク抜きのために水に10分ほど浸します。
その後、水分を取り除き、カラカラになるまで数日間天日で干します。
しっかりと乾燥させたごぼうは、封をしっかりとした容器に入れて保存します。
乾燥剤を一緒に入れておくと、さらに長持ちします。この方法で保存すれば、乾燥ごぼうを調理にも直接使用できます。
新鮮なごぼうを長く保存するコツ
新鮮なごぼうを効率よく使い切ることが理想ですが、一度に全部使い切れないことも多いですよね。
ごぼうが余ってしまったとき、泥付きのままなら新聞紙に包み、立てて保存すると良いでしょう。
この保存方法ならごぼうは長持ちします。
また、ごぼうをささがきや千切りにしてから茹で、冷凍する方法もおすすめです。
さらに、ごぼうをきんぴらなどの作り置きにしておけば、冷凍なら2週間、冷蔵であれば4~5日持ちます。
これは一度にたくさん作り、一回分ずつ小分けにして冷凍する方法です。
ごぼうに見られる黒い輪、食べるのはアリ?
ごぼうを切ったときに時々目にする切り口の黒い輪ですが、これは主に太いごぼうで見られる「すが」状態のことを指します。
これは腐敗とは異なり、食べても問題ありません。
同様の現象は日持ちしたダイコンやニンジンにも見られます。
すがの部分が気になる場合は、取り除いても良いでしょうが、面倒ならそのまま食べても構いません。
ただし、この状態のごぼうは少し古くなっているため、味や風味は落ちる傾向にあります。
ごぼうの特有の香りも失われがちなので、良好なうちに食べるのが最適です。
ごぼうの保存と復活方法:まとめ
ふにゃふにゃになってしまったごぼうも、水に数時間浸すことで元の硬さを取り戻すことが可能です。
ごぼうは洗わずに保存し、土付きの状態であればそのまま保管すると良いでしょう。
冷蔵保存の際には、新聞紙を湿らせてごぼうを包むことで乾燥から守り、鮮度を保つことができます。