日常ではあまり経験することのない喪中はがきの準備は、思った以上に時間がかかるものです。はがきは用意できても、どの切手を選べば良いのか迷うことがよくあります。
特に、近くのコンビニで弔事にふさわしい切手を見つけることができるのか、また、通常の切手や料金後納で送っても問題がないかなど、さまざまな疑問が生じます。
・喪中はがきに適した切手とはどのようなものか?
・コンビニで切手を購入できるか?
・普通の切手を使っても大丈夫か?
・料金後納を利用する際のエチケットは?
これらの疑問に対して、以下に詳しく解説します。
喪中はがきに適した切手の選び方
喪中はがきは、故人を偲び、年賀状を控えるための通知の役割を持っています。そのため、派手なデザインの切手は適切ではありません。郵便局で取り扱っている、落ち着いたデザインの弔事用切手が最もふさわしい選択肢です。
例としては、「弔事用63円普通切手 花文様」があります。これらの切手は選択肢が限られており、郵便局で簡単に入手することが可能です。
※2024年10月1日からは、通常のはがき・切手の料金が85円に改定されます。
本記事を参考に、喪中はがき用の切手の選び方、購入場所、そして送付時のマナーについて理解を深めることができるでしょう。
地元のコンビニでの切手の選択も、この情報が役に立つはずです。
コンビニで弔事用切手を見つけることは可能か?
日常的に利用する普通の切手は、ほぼ全てのコンビニで簡単に購入できますが、喪中はがき用の特別な切手も同じように手に入るのでしょうか?
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといった大手チェーン店では一部取り扱っていますが、店舗によっては在庫がないこともあります。
訪問前に店舗への事前問い合わせが推奨されます。
コンビニで弔事用切手が見つからない場合の対処法
近くのコンビニで求める弔事用切手が見つからなかった場合、近隣の郵便局や日本郵便のオンラインショップを利用することが便利です。
オンラインショップでは、通常切手をシート単位で購入できますが、大量に購入する必要がない場合は郵便局で、必要な枚数だけ購入することができます。
通常の切手で喪中はがきを送る場合の考慮事項
普通の切手で喪中はがきを送ること自体には問題はありませんが、弔事用切手が存在するため、それを使用することが推奨されます。
普通の切手を使った場合、相手によっては送り主の配慮を問題視することもありえます。
喪中の意を形にするためにも、弔事専用切手を使用することが望ましいとされています。
喪中はがきの料金別納使用時のマナー
多くの喪中はがきを同時に送る際、料金別納の使用はマナー違反と見なされることがありますか?こういった疑問もあるとおもいます。
たしかに一枚ずつ切手を貼る作業は面倒ですが、料金別納を用いることで手間を省く姿勢が見えてしまう可能性があります。
明確なルールは存在しませんが、一般的には弔事専用の切手を使用することが推奨されています。
官製ハガキを使用する利点
切手の貼付作業が面倒な場合、官製ハガキを活用することは大変便利な選択です。
この方法を取ることで、一枚一枚切手を貼る手間を省くことができます。喪中はがきとして使用する際、胡蝶蘭をモチーフにしたデザインの官製ハガキがよく選ばれます。
これはその落ち着いたデザインが、形式を重んじる喪中の通知に適しているためです。
弔事用切手を適切に使用する(重要)
弔事用切手の使用時には注意が必要ですが、特に重要なのは「決して普通の手紙には使用しない」ということです。
弔事用切手のデザインは非常に控えめであり、急いでいるときに誤って普通の手紙に使用してしまう可能性があります。
これは受け取る人に対して大変失礼な行為となり得るため、特に尊敬する人への手紙にはこのようなミスがないよう細心の注意を払う必要があります。
うっかり弔事用切手を使ってしまうリスクを避けるためには、普通の手紙用のレターセットとは別の場所に保管することが賢明です。
また、先の通り弔事用切手の代わりに初めから切手が印刷されている弔事用ハガキの使用もおすすめです。
これらは「お悔み専用ハガキ」とも呼ばれ、一般的な郵便ハガキとは異なり、淡いパープルやグリーンの花柄が施されており、見た目にも区別しやすいです。
これらのハガキは、誤って日常的な用途で使用することがないようにデザインされています。
弔事用アイテムとして、適切な場で適切な形式を保つために、これらのハガキを活用することを推奨します。このようにして、喪中の通知を適切に表現することができます。
喪中はがきの作成方法は?
喪中はがきは一般的なはがきと同様に無地であり、内容は手書きまたは印刷によって作成します。ここでは喪中はがきを作成するための主要な方法を紹介します。
●自宅での印刷
インターネットで入手できる無料テンプレートを使用し、自宅のプリンターで無地のはがきに直接印刷する方法です。この方法は手軽でコストも抑えられます。
●郵便局のカスタム印删サービス
郵便局では、ウェブサイトやカタログを通じて好みのデザイン、テキスト、個人情報を指定し、郵便局で直接印刷を依頼するサービスを提供しています。専門的な仕上がりを求める場合に適しています。
●専門の印刷サービス
市場には多様なデザインを提供する専門の印刷サービスが存在し、個人でデザインしたものをプロの品質で印刷してもらうことができます。中には宛名印刷から郵送まで一括で行う業者もあり、大量発送を考えている場合には特に便利です。
※コンビニでも類似の印刷サービスを利用できます。
●無料テンプレートの活用
無料で提供されるテンプレートからデザインを選び、アプリケーションやワードプロセッサを使用して自宅で印刷する方法です。この方法では、テキストの編集や写真の挿入が可能で、パーソナライズが容易です。
※喪中はがき作成時の文面に関するエチケットは以下の通りです。
・句読点は不使用
・行頭の字下げを行わない
・故人の氏名、亡くなった日付と年齢のみ記載
・色調は落ち着いたものを選び、派手なデザインは避ける
・推奨フォントは楷書体、行書体、明朝体
・文字色は薄墨または黒を使用し、縦書きにする
これらのガイドラインに従ってテンプレートを使用することで、マナーを守りつつ簡単に喪中はがきを作成できます。
一部のサービスでは、スマートフォンからテンプレートを選び、直接印刷して自宅に送るオプションもあります。
喪中はがきを送る際の留意点
喪中はがきを送る際、使用する切手も重要です。この弔事用切手はコンビににも置いてありますが、在庫状況にもよるので無駄足にならないようあらかじめ確認の上での訪問をしましょう。
特に明確なルールはありませんが、喪中の趣旨と受取人の感情を考慮し、弔事専用の切手の使用が推奨されます。
また、官製はがきを選択することで切手を選ぶ手間を省くことができ、より簡単に適切な形で喪中の通知を行うことが可能です。