ゼリーは多くの家庭で親しまれています。
特に、小さな子どもたちには、一口サイズのゼリーがとても人気ですね。おやつ感覚で食べやすいひとくちゼリーは、外出時のおやつとしても最適です。
凍らせておくと、食べごろになる頃には適度に溶けて、どこでも美味しく楽しめます。
しかし、いざ冷凍しようとしても、ゼリーがなかなか固まらないことがあります。
どうしてゼリーは凍らないのでしょうか?
冷凍するための方法は存在するのか?
この記事ではゼリーが凍らない理由はなぜか、また、急ぐ時に役立つ速冷凍のコツもお伝えします!
ゼリーが凍らない理由はなぜ?
市販されているゼリーの中には、長時間冷凍しても硬くならないものがありますね。
特に個包装されたゼリーで、このような現象が頻繁に観察されるようです。
自分も体験したことがあり、「このゼリーは硬くなるのに、あちらは硬くならない」という状況に遭遇したことがありますが、どうしてこのような差が生じるのでしょうか?
以下でその理由をまとめますね。
過冷却の効果
ゼリーが静かにゆっくりと冷却される場合、0℃に達しても硬化しないことがあります。
これは過冷却と呼ばれる現象で、ゼリーが予想以上に柔らかく保たれることがあります。
ただし、この状態でゼリーに強い衝撃を与えると、突然硬くなることが!この不可解な現象は何度見ても驚きであり、科学的な実験にも適した題材となります。
凝固温度の下降
通常、純粋な水は0℃で凍ることが知られています。
ただし、ゼリーの成分には砂糖などの添加物が含まれているため、その凝固点は0℃よりも低く設定されています。
これは、添加物の量が多いほど凝固温度がさらに下がり、少ない場合は0℃近くで凝固するという特性によるものです。
多くの成分が混ざるゼリーは、凝固しにくい傾向にあります。
冷気の分布不均一
ゼリーをそのままの包装で冷凍庫に入れた場合、冷気が均一に行き渡らないことがあります。
これにより、一部はしっかり凍る一方で、他の部分は凍らないという事態が発生することがあります。
個人的な経験からも、バラバラにして冷凍する方が一塊で入れるよりも凍りやすいと感じます。また、冷凍庫がいっぱいの状態よりも、適度な隙間があるほうが均等に凍ることが多いです。
以上の理由から、ゼリーが凍らない場合もあるということが理解できます。ゼリーや冷凍庫に欠陥があるわけではないので、ご安心ください。
ゼリーを素早く凍らせるコツ
ゼリーがなかなか凍らず、保冷剤代わりに使えない時がありますね。
特に楽しみにしていたのに、期待していたほど固まっていないとがっかりします。
予想外にゼリーが柔らかいままだと焦ることもありますが、そんな時に役立つ速冷方法をご紹介します。
衝撃を利用する
ゼリーが過冷却状態で固まらない場合、少し揉むか、強くたたくことで急速に固まります。
ゼリーに直接衝撃を加えてみると良いでしょう。
ただし、ゼリーが漏れるリスクもあるので、容器の耐久性を確認し、適度な力で衝撃を与えてください。
段階的に冷やす
直接冷凍庫に入れるのではなく、まず冷蔵庫でゼリーをしっかりと冷やし、その後で冷凍庫へ移すと、ゼリーをより均一に凍らせることができます。
冷蔵庫で2〜3時間冷やしておくことが、効率的に凍らせるポイントです。
これにより、冷凍庫のスペースも有効活用でき、ゼリーを素早く固めることが可能です。
冷気の均一化
ゼリーが固まらない原因の一つに、冷気が均一に当たらないことがあります。
ゼリーをオーブンの鉄板やキッチンバットのような平面に並べて冷凍すると、冷気が均一に当たり、ゼリーが均等に固まりやすくなります。
この方法で冷凍すると、全体が効率よく凍り、理想的な固さを得られます。
ゼリーを冷凍する際の重要なポイント
ゼリーを冷凍する際は、いくつかのポイントに注意が必要です。
適切に注意を払わないと、後で掃除が大変になることがあります。
ゼリーの漏れや膨張
物体は冷凍されると体積が増えることが一般的です。ゼリーも例外ではなく、冷凍することで膨張し、容器が形を変えたり、開封時に中身が溢れ出すことがあります。
そのため、ゼリーを開ける際は特に注意が必要です。
少し溶かしてから開けると安全で、漏れを受け止めるためのトレイを用意すると良いでしょう。
また、汚れ防止のために手拭きを準備するのも一つの方法です。
衝撃を加える際の注意
ゼリーが過冷却状態の時、外部からの衝撃によって急速に凝固することがあります。
しかし、衝撃を加える際は力の加減に注意する必要があります。力が強すぎると、容器が破損する恐れがあり、内容物が飛び散ることも考えられます。
ゼリーに衝撃を加える場合は、優しく揉むなどして、力を調整しながら行うのが望ましいです。
また、汚れが気になる場合は、キッチンなどの掃除しやすい場所で作業をすることが推奨されます。
味覚と品質の劣化
冷凍によって成分が変質することから、味や品質が劣化することがあります。
もし美味しさを重視するなら、冷凍を避ける方が賢明かもしれません。
特に、味の変化が分かりにくい小さな一口ゼリーなどは冷凍しても差が感じにくいので、これらは冷凍しても問題ありません。
こんにゃくゼリーは不適切
こんにゃくゼリーは、形状が改良されているものの、過去に喉に詰まるという事案が発生しています(もちろん、食べる側の問題もありますが)。
このタイプのゼリーは常温でも飲み込むのが難しいため、冷凍して硬くするとさらに飲み込むのが困難になります。
現在も商品のパッケージには「冷凍すると硬さが増し、喉に詰まる恐れがあるため冷凍しないでください」との警告が記載されています。
そのため、こんにゃくゼリーは冷凍するのに適さない商品として避けるべきです。
保冷剤の代用品として便利なゼリーもありますが、使用する際は向き不向きを考慮し、使用方法に注意することが重要です。
まとめ
これまでに、ゼリーが固まらない理由や凍らせる際のポイントについて説明しました。
通常、一口ゼリーを完全に凍らせるには約3時間が必要です。
これを冷蔵庫で常備しておくと、いつでも使用できて便利です。
特に子供のお弁当用の保冷剤として使用する際には、ゼリーがしっかり凍っているか事前に確認すると良いでしょう。