日常的には地元の電車に慣れ親しんでいるため、新幹線を利用する機会が少ない人には、新幹線の乗り方が少々複雑に感じられるかもしれません。
たとえば、子どもを送り出す時や長期休暇中の旅行で新幹線を利用する際、以下のような疑問が湧くことがあります。
「自由席を取るためにはどれくらい早く並ぶべき?」
「新幹線は出発の何分前に到着するの?」
これらの疑問について、具体的な回答を以下で解説しますので、ぜひ参考にしてください。
特に、東京駅のような主要な始発駅と、その他の途中駅では状況が異なる点に注意が必要です。
新幹線への乗車は何分前から可能?出発駅と途中駅の違い
普通の電車や地下鉄とは異なり、新幹線を利用する際には、どれくらい早く駅に到着すべきかが一つの重要なポイントです。
東京駅や新大阪駅のような大きな始発駅の場合、新幹線は出発の15~20分前には到着していることが通常です。
いっぽうで途中駅の場合、新幹線は出発の約5分前に到着するとされていますが、実際にはその時間よりも遅れることがあります。また、途中駅では、新幹線が到着後、約1分の乗車時間があり、すぐに出発します。
新幹線の到着時間や停車時間は駅によって異なりますので、15分前には駅に到着しておくことで安心できます。
東京駅での始発新幹線:乗れるタイミング
多くの方が気になるかもしれませんが、東京駅発の新幹線がプラットフォームに早くから待機しているわけではなく、実際には発車の10~15分前にホームに到着します。
したがって、始発の新幹線に乗る場合でも、早くて発車15分前から乗車することが可能です。
とはいえ、地方から東京駅を目指してくる新幹線は、全ての乗客が降りた後に清掃が行われるため、すぐに乗車することはできません。
この清掃作業にどれくらいの時間がかかるのか見てみましょう。
新幹線車内の清掃時間
新幹線の清掃作業は、大阪駅や博多駅など、終点となる大手駅で主に行われます。通常、この作業には約10分が必要ですが、東海道新幹線では車内の整備と清掃で12分程度かかることがあります。
これにより、始発電車を除いて、実際に乗車できるのは発車の約5分前になることが一般的です。
新幹線の写真を撮りたい場合は、ホームでの様子を捉えるために発車の20分前には到着しておくとよいでしょう。
しかし、早すぎる到着は長い待ち時間を強いられることになるため、注意が必要です。また、新幹線は車両数が多いため、何があっても少なくとも発車の5〜10分前には駅に着いていることが望ましいです。
新幹線の自由席を確保する最適なタイミングと待ち時間の目安
新幹線の旅は長時間にわたることが多いため、座席が確保できるか否かは旅の快適さを左右します。多くの人がコストを抑えるため、または柔軟な旅程を求めて自由席を選びますが、できれば座って快適に過ごしたいものです。
通常の平日であれば、新幹線の自由席はそれほど混雑していないため、出発の10~15分前に駅に着けば座席を確保できることが多いです。ただし、窓側の席や特定の位置を希望する場合は、さらに早めに駅に行くことが望ましいです。
年末年始の東京駅の状況は?
年末年始やゴールデンウィークなどの特別な期間は、東京駅や新大阪駅、博多駅など主要な駅の混雑は想像を超えることがあります。この時期の自由席は非常に人気が高く、座席を確保するのが困難になることがほとんどです。
このような繁忙期には非常に早くから並ぶ必要があります。
全席が埋まると乗車率は100%を超え、時には150%から200%に達することもあります。これは実際に経験した人にしか理解できないほどの混雑です。
トイレに行くのも一苦労で、座席に戻るだけでも大変な労力を要します。自由席は帰省ラッシュ時には一日中混雑しており、座るためには何列も待つ必要があります。
年末年始に自由席で座りたい場合は、少なくとも発車の30分から1時間前には並ぶことが推奨されますが、X(旧Twitter)の報告によれば2時間前に並ぶと座れることもあるそうです。
ただし、これだけの時間を並んで待つのは肉体的にも精神的にも負担が大きいため、可能であれば指定席を事前に予約することが最良の選択と言えるでしょう。
急ぎで明日乗車する場合など、指定席が取れない時はやむを得ず早く並ぶ必要があります。しかし、もし乗車日がまだ先であれば、自由席と指定席の差額は720円と小さなものですから、指定席の予約をお勧めします。
例として、東京駅から新大阪駅までの自由席が13,620円である一方で、指定席は14,340円です。
年末年始などの繁忙期でもこの差額は720円に過ぎません。何時間も並んで疲れるよりは、少しの価格差で快適な旅を選ぶ方が得策です。
実際に自由席と指定席の価格差は数百円から千円程度です。長時間前から並んで座席を確保するのは、その労力に見合う価値があるか疑問です。
指定席は予約開始から1ヶ月前の午前10時から可能で、大型連休などの混雑期には予約開始から数時間で70%が埋まることが多いです。連休期間中は、数日前にはすでに空席がなくなることが多いため、少なくとも1週間前には予約を済ませることが大切です。
新幹線の改札通過は何分前が理想?
新幹線を利用する際、移動時間が長くなることが多いため、駅での時間を利用して軽食や飲み物を買ったり、お土産を選ぶこともあるでしょう。
しかし、新幹線の利用には特急券が必要で、途中で改札を出入りすることは通常できません。目的地まで直行する必要があります。
途中で改札を出たい場合は、区間ごとに切符を2枚購入する必要があります。例えば、東京から大阪に行く途中で名古屋で下車する場合は、東京から名古屋、名古屋から大阪への切符をそれぞれ購入することになります。この方法には追加の費用がかかります。
新幹線の改札には出発の15分前に入ると余裕をもって準備ができます。また、主要な駅には改札内にもお土産屋やカフェがあるため、時間を快適に過ごすことができます。
新幹線は何分前に来る?東京駅の状況:まとめ
新幹線は遠距離移動に非常に便利な手段ですが、乗車時間が長くなるため、計画的に行動する必要があります。
特急券の扱いや改札のルールに慣れていないと、移動中に不便を感じることもあるかもしれません。
しかし、新幹線の利用方法や待ち時間の管理を事前に把握しておけば、旅の日に慌てることは少なくなります。新幹線を上手に活用して、快適な旅を楽しんでください。